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会社案内

江戸時代後期より続く成子紙工房の和紙づくり。創業以来,滋賀県大津・桐生の郷で受け継がれ,現在の紙匠である成子哲郎が四代目となります。その間,一貫して近隣の山で採取可能な雁皮(ガンピ)を主原料とする「手すき和紙」に精進してまいりました。

近江(滋賀)における製紙業のはじまりは,正倉院文書の「造仏所作物帳」によれば,奈良の天平期にまでさかのぼります。ちなみに,大津・桐生の郷で雁皮紙の製造がはじまったのは一八世紀末頃。明治時代以降,ここ桐生以外でも県内で和紙づくりが行なわれ,最盛期には県内に四十二戸,桐生では十七戸もの製紙家が存在していました。しかしながら,戦局の激化や洋紙の普及に伴い,一九四〇(昭和十五)年には,とうとう「成子紙工房」一軒のみとなりました。

成子工房

戦時中,全国の和紙業者の多くが,風船爆弾用の紙や記録用紙といった軍需目的のため和紙を漉(す)く事を余儀なくされます。そのいっぽうで,成子紙工房の雁皮紙は,一九四二(昭和十七)年に宮内省御用達に指定され,優美かつ繊細な紙漉きに専念することが許されました。
宮中での歌会始などに使われる色紙や短冊といった詠草料紙の製造──これにより成子紙工房の雁皮紙が高く評価され,今日に至るまで技術を継承し,新しい可能性にもチャレンジしております。

さらには,「平家納経」「信貴山縁起絵巻」「法然上人絵巻」といった国宝級古文化財修復用紙として。一九七〇(昭和四十)年大阪で開催された万国博覧会において,五千年後に残す「現代人間絵巻」(大阪城の一画に埋められている)の用紙として。またイギリスの大英博物館における文化財修復の用紙として……etc。成子紙工房が特漉きした雁皮紙は国内外の文化財修復に大きな役目を担っています。
とまれ,そういった業績にあぐらをかくことなく,新しい「和紙の可能性」についても,スタッフ一同,製品開発に邁進してまいります。

わたしたちが漉く和紙は少量生産品です。原材料となる雁皮はどこまでも丁寧に処理し,一枚一枚,心を込めて和紙職人がお漉きいたします。また,製品のお届け時も細心の注意を払いながら,雁皮紙を扱う工房ならではの梱包をいたします。
「なめらか」で「光沢」のある紙肌。永久保存に耐えられ強靭緊密かつ高い透明感。古今を通じて「紙王」と称される雁皮紙を,これからも,ひたすら漉き続ける次第です。

なるこ和紙動画紹介

2009年7月30日 ときの探訪~近江の雁皮紙~ 成子紙工房にTV取材を受けたときの動画です。

なるこ和紙の雁皮づくり